平成31年立春朝搾り 醪 仕込み2日目~5日目
1月11日に立春朝搾りの留仕込みが行われ、1月15日で仕込み5日目を迎えました。その間の醪の状態と合わせてお伝えします。
1月12日、仕込み2日目。例年の仕込み2日目は表面にお米の層が厚く広がっているのですが、今年はお米の層が薄く、ところどころ白い泡が噴き出ていました。
櫂入れが行われました。表面のお米の層は薄くてもまだ、十分に櫂が入らない為、タンク中央部と回り6か所の計7か所に穴を開けてお米の融けを促しました。
櫂入れが終わったところです。櫂を入れる前に比べて表面には空気を多く含んだ泡が広がり、お米の層も緩くなりました。その後検温が行われ、8.5℃と仕込み後から0.8℃上昇しました。
1月13日、仕込み3日目。表面にはメレンゲ状の泡がところどころに広がってきました。お米の融けが進み、タンクの縁を見ると、液面より15㎝程上に醪が付着していました。品温は9.0℃と前日より0.5℃上昇しました。
1月14日、仕込み4日目。表面をメレンゲ状の泡が一面覆うほど広がりました。お米の融けが進み、液面より10㎝ほど上に醪が付着していました。品温は9.5℃と前日より0.5℃上昇しました。
1月15日、仕込み5日目を迎えました。櫂入れ前の醪を覗いていると、醪の下に溜まっていたお米がいろいろなところから上がってきて自然に対流していました。対流が落ち着くとメレンゲ状の真っ白な泡が厚く広がりました。香りを確認すると青リンゴとブドウのような爽やかな甘い香りが漂い、その直後に炭酸ガスが鼻の粘膜をとても強く刺激しました。
醪を確認していると朝の櫂入れが行われました。櫂を入れているところにお詣りをした杜氏が近寄り、蔵人に管理の指示を伝えました。
櫂を入れている時の醪の様子です。櫂棒を引き上げると表面の泡を押しのけるようにして波が立ちすぐに泡で覆われました。
櫂入れが終わりしばらくすると検温が行われました。今朝の品温は10.2℃、前日より0.7℃上昇しました。
検温が終わりタンク掃除をして朝の作業は終了しました。仕込み5日までの様子として、お米の融けが1日ほど早い感じがしましたが、ここまでは順調に発酵が進んでいるようでした。
醪の状態を観察して仕込み室をあとにしました。