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2019.01.31

平成31年立春朝搾り 醪 仕込み21日目の様子

蔵だより
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平成31年立春朝搾り 醪 仕込み21日目の様子

 早いもので2019年も1ヶ月が経ちました。この時期らしい寒さ厳しい朝を迎えました。立春朝搾りの醪は本日仕込み21日目を迎えました。

 

 

 

 

 

 


櫂入れ前の醪を覗いてみました(写真上左右)。今朝の表面の泡は櫂入れをした後のように、お米の融けたものにクリーム状の泡が絡まった泡が薄く広がり、タンクの縁を中心に小さな気泡が泡を押しのけてやや多く出ていました。また、一部の表面には醪から上がってきたお米が浮いていました写真上右)。更に縁を見ると液面より2㎝程上に醪が付着しているのを確認しました(写真上右)。耳を澄まして発酵の音を確認すると、表面の泡に遮られてか気泡がはじける時の音はほとんど聞こえませんでした。続いて香りを確認すると、炭酸ガスが鼻の粘膜をやや強く刺激し、その直後に熟した洋ナシやイチゴ、干しブドウのような鼻の粘膜に重く感じる甘い香りに青リンゴのような爽やかな香りが混ざってほのかに漂っていました。

しばらく醪を観察していると朝の作業が始まりました。まずは櫂入れから。醪から櫂棒を引き上げると今朝も櫂棒周辺に大きな波が立ち、その周囲からたくさんの気泡が上がりました。耳を澄まして気泡の音を確認すると、炭酸水をグラスに注いだ時のようにシュワシュワシュワ・・・とガスがはじける音が微かに聞こえてきました。櫂を入れ終えると表面に泡が広がり、気泡のはじける音は聞こえなくなりました。
 全ての醪に櫂を入れ終えると分析用のサンプル採りが行われました。今朝のアルコール濃度は16.6度と前日より0.4度上昇しました。立春当日にはアルコール濃度は17.5度程度となり、ラベル表示の17度に収まります。

 

 

 

 

 

 

 サンプル採りが終わると検温が行われました。今朝の品温は8.2℃と前日より0.5℃下がりました。立春朝搾りまで今日を入れてあと4日。アルコール濃度はラベル表示でクリアできたのでまずはホッとしました。しかし、立春当日に酒質が仕上がること、円滑にお酒が搾られることと、終わるまでまだまだ気は抜けません。