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2019.02.01

平成31年立春朝搾り 醪 仕込み22日目の様子

蔵だより
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平成31年立春朝搾り 醪 仕込み22日目の様子

 小雪が舞い、寒さ厳しい朝を迎えた2月1日。立春朝搾りまで残り3日となりました。醪を観察しに仕込み室へ入ると、今朝も仕込み室から1階へ降りられる場所で鑑評会出品酒用にお酒を搾る「掛搾り」が行われていました。こっそりと写真を撮影して、立春朝搾りの醪タンクへ向かいました。

 

 

 

 

 


立春朝搾りの醪は本日仕込み22日目を迎えました。醪を覗くと、お米の融けたものが薄く広がり、表面の一部にお米が浮かび上がっていたものの(写真上右)、今朝は仕込み15日目くらいのように醪からたくさんの気泡が上がり、発酵が旺盛なように感じました。耳を澄まして発酵の音を確認すると、気泡がはじける時に鉄琴のような澄んだ音色がポコ・ポコと微かに聞こえてきました。続いて香りを確認すると炭酸ガスが鼻の粘膜をやや強く刺激した直後に洋ナシと青リンゴが混ざったような甘い香りがほのかに漂っていました。

 醪を覗いていると朝の櫂入れ作業が始まりました(写真上左)。櫂を入れると醪に含まれていたガスが気泡としてボコボコと上がり、櫂棒を引き上げると表面の泡を押しのけて大きな波が立ちました(写真上右))。耳を澄まして音を確認すると、気泡がはじける時に鉄琴のような澄んだ音色と共に、炭酸水をグラスに注いだ時のようなシュワシュワシュワとはじける音が聞こえてきました。

 全ての醪に櫂を入れ終えると分析用のサンプル採り(写真上左)、検温(写真上右)が行われました。今日のアルコール濃度は16.6度と前日と同じ濃度、品温は前日より0.2℃下がり8.0℃となりました。
 検温後タンク掃除をして朝の作業は終了しました。櫂入れから15分程経過したところで再び醪を覗くと表面一面にお米が浮かび上がっていました。立春にお酒を搾れるように醪が仕上がってきていることを確認して仕込み室をあとにしました。