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2019.09.20

令和1酒造年度酒造り開始!

蔵だより
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令和1酒造年度酒造り開始!

 今日は造り酒屋にとって元日ともいえる甑起し(こしきおこし)を迎えました。
昨日洗ったお米を甑に張り、1時間かけてじっくりと蒸かし上げました。その蒸かしたてのお米をスコップを使って掘り出しました。
宮城県内では新米での酒造りが最初ということもあり、報道関係者も取材に来られました。

 

 

 

 

 

 

蒸し米を手に取ってみました。表面にはツヤがあり、指でお米を押してみると、表面にはお米特有の粘りはほとんど感じられずゴムのように弾力がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 蒸し米は放冷機上で30℃程度に冷やされ、その後、種麹(たねこうじ)が振掛けられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 種麹が振掛けられたお米は運搬専用の布に入れて、麹室(こうじむろ)の床室(とこむろ)へ運ばれました。布に包んで運んだお米を床台に載せ、塊となったお米をほぐしながら山を作っていきました。その時に蒸し米の感触を確認していた門脇杜氏(右)に状態を聞いたところ、「今年のお米はやや小ぶりでしたが粒が揃っていました。そのお蔭で浸漬が安定したこともあり、弾力のある良い蒸し米に仕上がりました。」とのことでした。

 

 

 

 

 

 

 全てのお米を床室に運んだ後、形を整えて専用の布で包んで引込みは終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 引込みがひと段落した午前11時。2階仕込み室に移り甑起しの神事が行われました。神事には役員と製造関係者合わせて50名が参列して厳かに執り行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 午後4時。麹室では今朝引込みを行ったお米の手入れ「切返し」が行われました。塊になったお米を木のヘラ(分司:ぶんじ)で切り分け、それを蔵人達が粒になるまでもみほぐし、再び山の形を整えて保温用の白布で包み作業が終わりました。一晩保温しながら、麹菌の増殖を促します。