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2024.06.20

一ノ蔵SDGsの取組みを更新しました

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一ノ蔵SDGsの取組みを更新しました

「一ノ蔵SDGsの取組み」ページへ「環境に配慮したイベント」を追加いたしました。
https://ichinokura.co.jp/sdgs

◆環境に配慮したイベント


一ノ蔵では、毎年4月に蔵開放(※1)を開催しています。一日で2,000~3,000人のお客様が来場される当社で最も大きなイベントで、各種お酒のお振る舞いをはじめ飲食提供も行うとあって、大変ご好評をいただいております。一方で、かつては、使い捨て容器などの膨大なごみが問題になっていました。これらのごみには大量のプラスチックごみも含まれていました。
 
1、プラスチックごみは何が問題なのか?
プラスチックには成形しやすい、耐久性がある、軽い、安いといった多くの利点があり、2019年に世界で消費されたプラスチックは4.6億トンに達しました。手軽で安いプラスチックは、ゴミになりやすいという欠点も持っており、消費された4.6億トンの実に76%相当(3.5億トン)が廃棄されました。陸上で処理し切れず海洋に流出したプラスチックごみは800万トンとも言われ、それら海洋プラスチックごみによる地球規模の汚染が大きな問題となっています。2050年までに海洋中のプラスチックの量が魚の量を超えるという試算もあるほどです。この問題の対策として、プラスチックの3R(リユース、リデュース、リサイクル)などへの取り組みが行われています。

 
2、一ノ蔵の取り組み
一ノ蔵は、平成15年より蔵開放をはじめとする各種イベントで使い捨て容器の使用を止めました。替わりに、再使用できるプラスチック容器(お椀870個、お皿3000枚、箸2500膳)などを購入し、例えば、出店業者様にもご協力をいただくなど、会場全体で使い捨て容器の削減に取り組んでいます。
 
3、環境への負荷をどれくらい削減できているか?
(1)プラスチック容器のライフサイクルアセスメント(LCA)分析(※2)
ライフサイクルアセスメントの切り口で、プラスチック容器の環境負荷を探ってみました。

一般的に、プラスチック容器のうち再使用されるものは耐久性が求められるため、使い捨て容器よりも原料の使用量が多いなどライフサイクルで排出される二酸化炭素が多いと言われています。ただし、繰り返し使用すると、使い捨てされるプラスチック容器よりも二酸化炭素の排出量が下回ると考えられています(※3)。

使い捨て容器の使用を止めてから開催された蔵開放は16回。前出の分析方法を参考に16回分のLCAを計算してみたところ、再使用できるプラスチック容器の導入によって、二酸化炭素の排出量が80%も削減された可能性が示唆されました。
(※1)2024年の開催は見送っております。
(※2)原料の採掘、製造、リサイクル、最終処分等で排出される温室効果ガスを二酸化炭素に換算する方法。
(※3)株式会社カマン「テイクアウトやデリバリーでのリユース容器シェアリングサービス検討」に向けた新たなビジネスモデル事業 2022年
ミシガン大学「再利用可能および使い捨てレストラン食品容器システムのパラメトリック ライフサイクル評価モデリング」2022年
 
(2)プラスチックごみの減量化
LCAとあわせて、16回分のプラスチックごみの削減も非常に重要なポイントです。日本のプラスチックごみのリサイクル率は24%ほどで、大半は燃やして発電や熱利用に使われ、13%は未利用のまま焼却、あるいは、埋め立てにより処分されています。国内で再びプラスック原料となる割合はわずかに4%。プラスチックのリサイクルには、費用やエネルギーがかかる、品質が劣るなどの課題もあり、リサイクルに頼る対策には限界もあると言われています。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


一ノ蔵は、イベント等で使い捨て容器の使用を止めたことでSDGs12、13、14の目標達成に貢献しています。

 
 
 
 
 
 


▼この他の「一ノ蔵SDGsの取組み」はこちらをご覧ください▼
https://ichinokura.co.jp/sdgs