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伝統の技と心手づくりの酒

伝統の技と心手づくりの酒 伝統の技と心手づくりの酒

一ノ蔵は、創業当時から「良い米を使い、手間暇をかけ、良い酒を造る」という姿勢を貫き、日本酒造組合が定める「手づくりの条件(1、甑で米を蒸す 2、麹蓋(または箱)で製麴する 3、生酛系または速醸系酒母で醪を仕込む)」を満たす伝統の技を生かし続けています。平成30年現在、年間1万6千石(一升瓶に換算すると160万本分)の酒を仕込むため、設備の工夫はしておりますが、基本的にはすべて人が造っているのです。それは、清酒造りを機械任せにせずに、五感をフルに使って香りを嗅いだり、手で触ったり、舌で味わったりという経験を生かして造る方が、結果的に効率が良く、美味しい酒が出来ると考えるからです。

米と水

米と水

『米』
地元・宮城は日本有数の米の産地です。一ノ蔵の酒は、主原料である米のほとんどに宮城県産米を使用し、商品の特性にあわせて10種類以上の米を使い分けています。地元の農家の方々と「松山町酒米研究会」を発足し、酒造好適米の生産にも力を注ぎ、環境保全米も積極的に使用しております。

米と水
『水』

『水』
酒造用水としての条件は、無色透明、異臭味がない、中性または微アルカリ性であること。一ノ蔵では、敷地内に2本の井戸を設け、毎日仕込み水を汲み上げています。

米の力に魅せられて

米の力に魅せられて

「米を加工しただけでは効能に限界があるが、米を日本酒に変身させる麹などの微生物の力を利用して発酵させれば思いがけないパワーが引き出せるのではないか」という発想から誕生したのが、不思議な力を秘めた天然素材「米エキス」(ライスパワーエキス)です。この研究開発に心血を注いだ徳山博士と幣社三代目社長故鈴木和郎が出会い、ライスパワープロジェクトがスタートしました。現在全国の酒蔵メーカーで結成される「日本酒ライスパワーネットワーク」では、業界の活性化を目指して様々な商品開発に取組んでおります。ライスパワーエキスを原料に用いた「米米酒」を平成13年に12の蔵元から発売しました。

本当に鑑定されるのはあなた自身です

本当に鑑定されるのはあなた自身です

清酒には、平成4年に級別制度が廃止されるまで「特級または一級に該当するかどうかは、酒類審議会の審査により国税庁が認定する」という格付けがなされていました。それは、酒類審議会の専門家が官能によって判断するというもので、曖昧で矛盾にあふれた制度により級別を分け、特級ほど高い税金を課すシステムでした。一ノ蔵は、昭和52年、国の鑑査に申請せず、品質の優良な本醸造清酒を、敢えて税金の安い点をアピールした二級酒として売り出しました。「本当に鑑定されるのはお客様自身です」とラベルに明示して問題提起をしたのです。

日本酒をもっと気軽に楽しんでほしい

日本酒をもっと気軽に楽しんでほしい

アルコール分が一般の清酒の約半分である「ひめぜん」。グラスに注ぐと細かな泡が立ち上る日本酒のシャンパン「すず音」は、酒造りの伝統の技を応用して造る新しいタイプの清酒です。低アルコール酒のフルーティーな味わいはハーブをつけたり、カクテルにしたりと、自由な発想で楽しむことができます。

日本酒の垣根を超える確信的な日本酒の開発

日本酒の垣根を超える確信的な日本酒の開発

一ノ蔵を代表する「ひめぜん」や「すず音」といった商品開発の発端は昭和57年に遡ります。
創業者の一人である鈴木和郎(三代目社長)はヨーロッパの視察旅行でワインを彷彿とさせる酸味と、香りは高いが泡立ちが穏やかなランビックというビールに出会い、ウィーンではビールのようにジョッキでグビグビと楽しむ微発泡のワイン、ホイリゲに出会います。
その体験から「ビールとワインの間にはすでに垣根はない。日本酒もワインやビールと同じ醸造酒なのだから、固定観念にとらわれないもっと多様な造り方、飲み方があってもおかしくない」との信念のもと、それまでにない新たな商品開発がスタートしたのです。

これらの体験を通じて、「ビールとワインの間にはすでに垣根はないが、日本酒はまだまだ一口飲めば日本酒と分かる。日本酒もワインやビールと同じ醸造酒なのだから、固定観念にとらわれないもっと多様な造り方、飲み方があってもおかしくない」と強く感じ、帰国後これらの体験から生まれたアイデアをもとに、予てより懇意にしていた勇心酒造株式会社の徳山孝社長とともに「ひめぜん」に代表される日本酒らしくない低アルコール酒の開発が始まりました。